【2017/11/8　心理学・ご褒美】
心理学では、自分の内面からでてくるやる気を内発的動機付け、他者からの報酬によってでてくるやる気を外発的動機付けといいますが、心理学者リチャード・ニスベット博士（ミシガン大学）が実施した実験に興味深いものがあります。
ある幼稚園児たちに絵を描いてもらうものですが、まず、園児たちをA群、B群、C群にわけ、A群の園児には「いい絵が描けたらご褒美をあげる」と伝え、絵が描き終わった際にご褒美をあげました。
次にB群の園児には何も伝えずに絵を描き終わったらご褒美をあげ、さらに、C群の園児には何もあげませんでした。
この実験でわかったことは、A群の園児が一番意欲的に絵を描いたことです。
数日後、再度、方法を変えて実験を行いました。
今度はどの群にもご褒美はないというものです。
結果、B群とC群の園児は前回同様の成果でしたが、A群の園児は絵を描くことに関心を示さなくなってしまいました。
やはり、やる気は内発的動機付けによるものが良質ということでしょう。