認知(cognition)とは、人間(あるいは広く動物)が対象や世界について知るようになること、あるいはその過程。知覚だけではなく、再認・同定・判断・推理・想像・問題解決なども含めた広い過程をさしている。古くは知、情、意と人間の心の過程は3分して考えられていたが、その中の一つに当たる。認知の意味は主観的色彩をもち行動主義心理学では用いられなかったが、現在は情報処理過程として見られることが多い。
出典元：心理学小辞典初版第16刷（有斐閣,1988）