ある位置からカメラで撮れば、四角い通常の部屋の網膜像の形と等価になるように作られた歪んだ部星。これをその所定の位置から単眼で観察すると、歪んだ部屋には見えず、四角い部屋として知覚され、見かけ上は等距離にあれば、実際には遠方に置かれた事物は異常に小さく、実際には近い距離にある事物は異常に大きく見える。「台形窓」と同じく、観察者の過去経験仮説によって知覚が規定されることを示す例として、A.エイムズによって考案された。
出典元：心理学小辞典初版第16刷（有斐閣,1988）